鉄分不足による体の異常

鉄分は体になくてはならない栄養成分なので、不足すると体に異常が起こります。
鉄分が極端に不足したことで起こる貧血を「鉄欠乏性貧血」と言います。

 

そもそも必要な鉄分がどうしてここまで欠けてしまうのか、その原因はいくつかあります。
まず一つは、鉄分の摂取不足です。
もともと日本食に使われる食材は鉄分の含有量がほとんどない、または非ヘム鉄であるため、日本人は鉄分不足気味にあると言われています。

 

また、成長期や妊娠、月経、痔なども原因になります。
とくに成長期や妊娠中は鉄分の必要量が増えるため、今まで通りの食生活では相変わらず摂取量が満たせません。
次に、経血の量が多い場合、鉄分が体外に排出される分、不足しやすくなります。痔も同じく、出血による鉄分排出が原因です。

 

また、無理なダイエットや偏食によっても鉄分不足を起こしてしまいます。

 

こうして鉄欠乏性貧血を起こすと、不快な症状があらわれます。
・立ちくらみ
・めまい
・だるさ
・口内炎ができやすい
・抜け毛が増える
・枝毛ができやすくなる
・異食症を引き起こす
・肌がカサつく
などなど。鉄分不足の状態が続くほど症状も悪化し、上記以外の症状も現れます。

 

ハッキリ言って鉄分不足は体に良いことがありません。
なお、鉄分不足は女性に割合が多く、成人女性の3人に1人は貧血にあるとされています。

 

鉄分は赤血球にも関係している栄養素であり、肝臓の解毒作用や筋肉のエネルギー生産もになっています。これほど重要な成分にもかかわらず不足しやすく、そうして不快な症状が見に起こります。

 

しかも女性の場合は鉄分不足による貧血が、妊娠などにも関係してくるため軽視できません。
妊娠中も鉄分は必要になりますので、あらかじめサプリメントなどを利用して鉄分を十分に補給する必要があります。